ヒトトナリ

頑張る人の“想い”が繋がる竹あかり――廣瀬 翼

time 2016年06月07日

頑張る人の“想い”が繋がる竹あかり――廣瀬 翼

竹に明かりを灯すと、とても柔らかく暖かい。

竹の内側からこぼれ光るなんて、まるでかぐや姫がいるようで幻想的なのに、どこかホッとします。

 

竹と光のアート「竹あかり」。熊本のアーティスト「ちかけん」さんの活動です。

 

曲線美とまっすぐ伸びる美しさを併せ持つ竹。外は深い緑色、中は明るいクリーム色。内側に反射した灯が柔らかくこぼれ、暖かな光となって模様を映し出します。

 

6/5(日)、そんな「竹あかり」の制作ワークショップに参加してきました。

 

会場は「日本の未来が生まれる家 ミライエ」。

開催されたのは、北鎌倉にある古民家。
「日本の未来が生まれる家 ミライエ」です。

ミライエ Facebookページより

 

駅から徒歩3分。渋谷からも1時間。たったそれだけ離れただけなのに、自然がいっぱいで鳥のさえずりが聞こえてきます。その中に佇む「ミライエ」には、学生・社会人といった立場年齢関係なく、様々な人が集まって夢を語ったり新しいことを学んだりしています。

 

そんな会場で行われる「竹あかり」は、ただの「制作ワークショップ」とは一味違いました。

 

「頑張る人の想いが繋がる」対話から紡ぐ、灯したい想い。

 

会はお昼の13:00~スタート。40名弱が和室に集まっていました。

Taken by Yuto Oshima

 

まずは、自己紹介。今自分は何を頑張っているのかをそれぞれ話したのち、3~4人で一組のグループになります。

「この会でなかったら、普段は話さなさそうな人と組んでね」なんて仕掛けです。

 

グループが組めたら互いの活動や、なぜそれに取り組んでいるのか、そして与えられた問「誰を灯したいか」を語り合います。

 

最初は「う~ん、誰だろう……」と考え込んでいた人たちも、話しているうちに少しずつ活き活きと言葉に紡いでいくように。

 

恋人へ灯したいという人。自分の教え子に灯したいという先生。人それぞれ、各々の想いをもってこのイベントへ足を運んでいました。

 

 

制作は、無我夢中。それは、自分との対話。

私たちが語っている間に準備は万全。

前日から運営のみなさんが用意してくださっていた竹が縁側に並んでいました。竹の切り口からは雨露と自然な青い香りがスッと広がってきました。

Taken by Yuto Oshima

 

これだけの数の竹を切るのは、腰も腕も大変そうです……。準備してくれたみなさん、本当にありがとうございます。

 

この中からお気に入りの竹を見つけ、チョークでデザイン。そして、電動キリを使って竹に光を通す穴を開けていきます。

 

みんな慎重そのもの。作った竹は光に照らし、どのようなランプになるかを確認します。

Taken by Yuto Oshima

 

ちなみに私は、最初にチョークで書いたデザインはすぐに軍手でこすれて分からなくなりました。その上、最初は穴をあけるのが楽しくて仕方なく当初の予定より多く開けていたのですが、途中から腰とスイッチを押す指が痛くなり、妥協をはじめるという行き当たりばったり。こういう作業は性格が表れますね……。

 

座ってやっていますが、思っている以上に体力を使う作業でした。

 

向き合い、同じ作業をし、同じ空間にいる「仲間」。

道具の待ち時間も、全く「待ち」ではありませんでした。集まった仲間同士、なぜここに来たのか、どんなデザインにしたのかなど自然と集まって語り合っていました。

 

働く社会人から大学生、さらには2歳の女の子まで。年齢も立場も関係ない。「初めまして」かどうかも関係ない。みんなフラットに語り合います。

Taken by Yuto Oshima

 

ここにいるだけで、仲間。『大きな火も、小さな火も、それぞれに美しい』。ここはそんな場でした。

 

点灯。静かな灯の中で込めた想いを語り合う。

少しずつ日が傾いてきた17時過ぎ。ついに、点灯です。
作った竹の中にキャンドルを入れ、火を灯します。

Taken by Yuto Oshima

 

今度は最初と変えて、よりいつも話している人たちと集まり、どんな想いを込めて作ったのか、ゆっくりと語りあいました。

Taken by Yuto Oshima

 

自分の想いが形になった竹があるからでしょうか。時間を共有し親しくなった仲間だからでしょうか。古民家という空間か、竹あかりのやさしさでしょうか。

 

普段なら話せないようなことまで、物静かに言葉にしていく人たち。まるで、見えないはずの言葉まで灯っているような不思議な空間でした。

Taken by Yuto Oshima

 

誰一人として同じデザインはない。みんな違うのに、みんな同じ。

最後は全員が一部屋に集まり、自分の竹あかりと感想や込めた想いを共有していきました。

Taken by Yuto Oshima

 

こんなにたくさんの人がいるのに、誰一人としてデザインや意味合いが重なることはありませんでした。ましてや、込めた想いは本当に人それぞれです。

 

だけど、どこか通い合うものを感じました。それが「誰かを想う」「何かを想う」ということなのかもしれません。

Taken by Yuto Oshima

 

自分を見つめなおし、人と共有する。人を知って、自分を知る。

 

そんな、ゆったりした時間を過ごすことができました。

 

また、竹あかり参加してみたいな。
きっと次は思うこともデザインも変化しているだろうな、と思います。

執筆:廣瀬翼@wingYORK930
2016年5月ワークル入会。ワークル内ではヒトトナリ編集部、ライティングゼミのゼミ長、本『「言葉にできる」は武器になる』を基にしたワークショップの発案・運営などを行っています。2017年現在社会人2年目。社員は社長(大先輩)と自分の2人という環境で、食物アレルギー対応の旅行の運営・普及に奮闘中。趣味は、写真・Twitter。食物アレルギー対応旅行の情報をまとめたwebマガジンを始めました。
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