ヒトトナリ

「踊り」と「祭」が街をつなぐ!高円寺の阿波おどりを観に行ってきた(廣瀬翼)

time 2017年08月31日

「踊り」と「祭」が街をつなぐ!高円寺の阿波おどりを観に行ってきた(廣瀬翼)

こんにちは、ワークル会員の「つーちゃん」こと廣瀬です。

今年の夏は雨が多くて、あまり「夏だ!」という気がしませんでしたが、8月も、もう終わり……。あっという間ですね。

 

そんな8月最後の日曜日、会員の「さとゆか」こと佐藤由佳さんと、高円寺の阿波おどりに行ってきました!

 

NPO法人 東京高円寺阿波おどり振興協会webサイト

 

 

大学入学で上京して7年目。これまでの夏は、帰省や合宿やバイトで飛び回っていたので、恥ずかしながら高円寺で大規模な阿波おどりがあるなんて知りませんでした。

 

たまたま予定が空いていたところに、さとゆかさんが呼びかけてくれたから、喜んで「行きまーす!」と参加。

 

実は初上陸の高円寺。
「混みあうから」との事前の連絡で、開演1時間前の16時に到着。

 

駅に着いて、驚きました。

 

人がいっぱいいる!

駅のトイレも長蛇の列!

歩道には屋台も出ていて、お祭りらしい香りがします。

整備の警察も出ていて、街を挙げてのお祭りなのだと理解しました。

 

駅を出てすぐの交差点付近では、ボランティアTシャツを着た人たちがパンフレットを配布してくれます。

 

配られたパンフレット。公式webサイトからはPDFで見ることもできます

 

 

これが……一回のお祭り限定のフリーパンフレットとは思えないクオリティ!デザインも可愛らしくて読みやすいし、タイトルの語感がリズミカル。踊る人だけでなく、JRの駅長さんのインタビューもあったり、踊りの解説や連(阿波おどりのグループ・組)の紹介と盛りだくさん。コンパクトかつ満足感のあるパンフレットに、踊りを見る前からテンションが上がります。

 

生まれ育った地元が高円寺だというさとゆかさん。一緒に「こういう、街に密着した紙媒体の記事、書いてみたいよね!」と話しながらパンフレットを読んでいたら、なんと、さとゆかさんのお友達がインタビューで登場していたのだそう。知り合いが載っているというのも、地元のパンフレットならではの驚き。

 

開演までの1時間は、場所を取って屋台で買ったビールを飲みながら待つことに。時々、目の前を華やかな衣装に身を包んだ踊り子さんたちが、小物の準備をしたりしながらスタート地点へ向かう姿も見られました。

 

スタート地点へ向かう踊り子さん。連でおそろいの衣装が華やか

 

 

始まるまでの間、なぜ東京で「阿波おどり」なのかなど、様々な話をさとゆかさんに聞きました。地元の人と一緒に参加するお祭りは、背景や街の生活との関係も聞けるので、面白い!

 

「東京で阿波おどり」という発想は、昔、街興しの案として登場したのだそう。街を巻き込んで練り歩くことや、みんなが楽しく参加できることにピンと来たのでしょうか。当時の人たちはかなり本気だったようで、本場徳島まで行って学び、高円寺に持ち帰ってきたのだそうです。

 

今年で第61回目となる、長く続く夏の風物詩。毎年8月末に開催されていて、街の人たちにとっては「阿波おどりを見ないと夏が終わらない!」くらい身近なものなのだそう。

 

面白いのが、高円寺の小学校では、運動会で演技するダンスがみんな「阿波おどり」なんだとか。だから、高円寺で生まれ育った人たちは、みんな少し阿波おどりが踊れる……ということは、さとゆかさんも?!と聞いてみると、なんと昔は連に入ってお祭りで演舞していたこともあるというからびっくりです!

 

そんな話をしているうちに、「開演まで〇分」のアナウンス。そして始まる、カウントダウン。隣の知らない人たちも一緒になって叫びます。

 

「10, 9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1…スタート!!」

 

……。

 

本当のこと、書いていいですか?

スタート地点ではなかったので、カウントダウン終わってもしばらくは連は登場しませんでした(笑)。

 

でも、少しずつ近づいてくるお囃子の音にワクワクしていると……

 

和楽連の女踊り部隊

 

 

キターーーーーー!!!

 

列になって同じテンポ・そろった動きで通っていく演舞は、圧巻!見ているだけで楽しくなってきます。

 

浅草の連 男踊り部隊。女性でも、男踊りで参加している人もいます

 

 

今では高円寺だけでなく、その他の地区の連もこのお祭りに参加するようになっています。浅草、三鷹、他にも色々。なぜか「〇〇連 サイパン支部」なるものもあったり、今回私は見かけませんでしたが、パンフレットには企業の連もありました。

 

江戸っ子連 女踊り部隊。とにかく距離が近い!!

 

とにかく踊り子さんたちとの距離が近い!めちゃくちゃ近い!この写真で伝わるでしょうか?

 

この近さで和太鼓をドーンっドーンっ、タッタカトントン鳴らすので、お腹にまで振動が伝わってきます。腹に響く振動と、踊り子さんたちが思いっきり上げる「アヨイットサ~!」の掛け声。ぴょんぴょん跳ねながら、一緒に参加したくなる空気です。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿保なら踊らにゃ損損!」とはよく言ったものだ。

 

葵新連。見た中でもピカイチにそろっていて、子ども部隊もキレッキレ!

 

 

連で踊るのは大人だけでなく、子どもたちも参加していました。この声の張り上げ方、腰のかがめ方、腕を挙げたポーズで3時間……!途中休憩あるとはいえ、みんなすごいなぁ!

 

年齢層も男女も様々で、普通だったら交流がないような人たちが一つのチームとして演舞を作り上げている様子が、とてもほっこりしました。

 

「俺、バンドしかしないんで」とか言い出しそうなお兄さんと、気難しそうなおじいさんが一緒に並んで太鼓を叩いていたり。ひげ面のおじさんが先頭に立って子どもたちを率いていたり。いつもは本しか読んでなさそうな人や、家では奥さんの尻に敷かれていそうな人(失礼w)も、思いっきり声を張り上げて汗を流していたり。

 

中には欧米系の顔立ちの人が参加している連もありました。隣で見物していた海外の人がいきなり英語で連に声をかけていた場面も。どうやら知人が参加していたようで「おいっ!え、なんで君、そっちにいるんだよ?!」「いいだろー!今年は連のメンバーとして踊ってるぜ!」なんて会話が聞こえてきました。

 

ああ、なんかいいな!みんな、つながっているな!

年齢や、男女や、国籍や……そういった違いは関係なく、一緒に踊りや祭りに一生懸命になれるんだなあ!

 

音楽と踊りやお祭りって、不思議です。とっても、パワフル!

 

場所を移動して、大通りで見物。向かいの席は有料席です

 

 

踊りの練習は、休みの日や平日の夜。もちろん、日ごろは勤めている人も多く、特に直前の1-2カ月は、仕事後の練習で忙しくなるそうです。

 

終わりも近づいてきて、盛り上がりは最高潮に

 

 

「連にずっと所属している人によっては、就職先を阿波おどりを続けられるかどうかで選ぶ人もいるんだよね。どんなに名高い有名企業でも、就業が遅かったり残業が多かったりしたら阿波おどりに参加できないから、定時で上がれる会社に入るとか」

 

街に密着した阿波おどりは、そこに暮らす人の生活やキャリアにすら影響を与えているようです。

 

「本当に、人によっては阿波おどりが人生なんだよね」

 

パンフレットに載っていた友人の記事を読みながら、しみじみと話したさとゆかさんの言葉がとても印象的でした。

 

 

特に連に所属していると、街のあちらこちらに知り合いがいる環境。色んな人に見てもらい、育ててもらえる環境なのかなと感じました。

 

これまで、東京はゴミゴミして、個人主義で、つながりが希薄だと思ってきました。

 

でも、高円寺の阿波おどりと、嬉しそうに地元のことを語るさとゆかさんの横顔を見ていると、今まで思っていた東京と違う印象にハッとしました。

 

きっと私の知っている東京はちっぽけなんだろうな。きっと、つながりも愛着もある地域だってある。まだまだ、私は東京について知らないんだなあ。

 

もっともっと、色んな街について、みんなの地元について知りたいな。そう思いました。

 

ワークルのつながりで、こうやって世界が広がっていくの、嬉しいな。

 

さとゆかさん、呼びかけてくれてありがとう!地元について、話を聞かせてくれて、今まで知らなかった東京を見せてくれて、ありがとう!

 

執筆:廣瀬翼
2016年5月ワークル入会。ワークル内ではヒトトナリ編集部、ライティングゼミのゼミ長、本『「言葉にできる」は武器になる』を基にしたワークショップの発案・運営などを行っています。2017年現在社会人2年目。社員は社長(大先輩)と自分の2人という環境で、食物アレルギー対応の旅行の運営・普及に奮闘中。趣味は、写真・Twitter。食物アレルギー対応旅行の情報をまとめたwebマガジンを始めました。
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